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特集:NIKKEIプラス1倶楽部イベント

成熟に誇りを!「NIKKEIプラス1倶楽部フェスVol.2」が開催されました。

2019/06/22

5月28日(火)に行われた2回目となるNIKKEIプラス1倶楽部フェス。「なやみのとびら」の回答者、脚本家・大石静さんのトークショーと、健康にまつわる講演などが行われました。

トークショー脚本家・大石静さんが説く、
「おおらかに生きる」大切さ

脚本家 大石静さん脚本家 大石静さん
代表作に「ふたりっ子」「セカンドバージン」「家売るオンナ」「大恋愛~僕を忘れる君と」。2019年7月には「永遠のニシパ ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~」(NHK総合)が全国放送予定。

数多くの大ヒットドラマを生み出している大石さんのトークショーは、お仕事の話からスタートしました。
「脚本家の仕事についてあまり知られていないことがとても残念です。小説や漫画などの原作を脚色する人を脚本家と思っている方が多いようですが、ヒットドラマには脚本家がゼロから物語を立ち上げるオリジナル作品が多数あり、私自身の作品もほとんどがオリジナル。脚色も否定はしませんが、私は、作者としての私の哲学を込めた“私らしい”作品を生み出すことに魅力を感じます」
セリフ回しが秀逸といわれる大石さん。セリフにもこだわりを持っているそう。
「脚本は物語をセリフのみで表現します。だからこそ、セリフの細かな言い回しはとても大切ですし、『キャラクターはセリフの語尾に宿る』と思っています。なのに、若い役者さんにはこだわりの語尾を変えてしまう人もいて、残念に感じることも多々あるんです(笑)」
そんな裏話には、来場者も興味津々で聞き入りました。

ラブストーリーの名手と称され、作品を通じ、たくさんの女性を勇気づけてきた大石さん。大石さんらしさとは?
「既成の価値観を疑うまなざしでしょうか。世間で正しいと言われている価値観は、どの人生にとっても必ず正しいことなのだろうか。それはセリフ一つひとつというよりは作品全体に、そういうまなざしを込めていますね」

大石さんは20代の頃に甲状腺のがんを発症し、人生観が変わりました。「再発もしたので、30代まで生きられたらいいなと思っていました。だから、やりたいことは今やる、欲しいものはすぐに手に入れるという価値観になってしまいました。今楽しいことを見つけて、全力で生きる。毎日がその繰り返し。みなさんだって明日どうなるのかなんて分からないですよ」と来場者に熱く語りかけます。「生真面目に生き過ぎるのも面白くないのでは? 私は老後のこともそんなに考えてないんですよ」と不確定な未来ではなく、今を生きることの大切さを伝えてくれました。

大石さんは以前「歳を重ねていくことを成熟ととらえる」と発言されています。「きれい事ではなく、心からそう思っています。去年、パリに行ったら、目に留まるカッコいい人はみんな大人たち。フランスでは歳を重ねた人たちがすごく尊敬され、若い人たちも、長く生きてきた人が輝いていて当然という価値観がありました。新しければいいというものではない。そんな文化はうらやましい」

トークショーでは来場者からの質問にも答えました。1つ目の質問は「人生の終点に向けて、自分の考え方をどのように持っていけばいいでしょう?」というもの。「私じゃなくて自分に問いかけて! 人に聞いたりインターネットで調べたりするんじゃなくて、とことん自分に聞く。心の中で自分と語り合ったら、おのずと自分の大切にしたいものが見えると思います」と回答。2つ目は「考えることやすることが多くて疲れます。大石さんが『やらない』と決めていることはありますか?」という質問。これには「何もありません。どうしてそんなに自分を過剰に律するのかしら? もっとおおらかに生きたらいいと思います。『こうしなきゃ!』と思い過ぎるのはよくないですよ。もう少し伸び伸びと生きていいんじゃないかしら」と答えます。
凛とした中にも、温かい優しさのある大石さんの言葉には、会場全体が励まされました。
最後に大石さんはこれからのご自身の夢について語りました。
「私の夢は、死ぬまで脚本家でいること。最期まで現役でいたいし、それができたら幸せです」

講演①セカンドライフを楽しむために
~家族で取り組む健やかな生活習慣とは?~

大西 由希子さん大西 由希子さん
朝日生命成人病研究所
糖尿病代謝科 治験部長

朝日生命成人病研究所の大西由希子さんは「将来への不安を少しでも減らすことが、セカンドライフを楽しむポイントになるのでは?」という問いから、健康や病気に対して正しい知識を身につけることの重要性をテーマにお話をしてくださいました。

健やかなセカンドライフを脅かす要因の1つとして「病気・ケガ・事故が予期せぬタイミングで起こること」を挙げつつ、病気に関しては、予防や早期発見によって、その不安を払拭することはできるはずと続けます。

厚生労働省人口動態統計年報(平成29年版)によると、日本人の約3割は悪性新生物(がん)で死亡しているとのこと。このデータに対し、大西さんは「がんになる人はそれより多い2人に1人。つまり、死亡数の多いがんと罹患しやすいがんは異なる」と指摘。女性の場合、死亡数の多いがんのワースト3は「大腸がん・肺がん・すい臓がん」。一方で女性のがん罹患率は上から「乳がん・大腸がん・胃がん」の順(国立がん研究センターのがん情報サービスのデータを参照)。つまり乳がんにはなりやすいものの、それで死に至るケースは多くないのです。このように正しい知識を得ると「がんになったらどうしよう」という将来への漠然とした不安が少しは和らぐのではないでしょうか? と大西さん。「忘れてはならないのは、死亡率が低いがんであっても、早期発見が大切だということ。発見が遅れれば、治療に時間もお金もかかり、術後のケアも大変になるからです」とも言います。そのため定期的ながん検診は大変に有効だとアドバイス。同様に生活習慣病に対する正しい情報と、健康診断の受診の重要性についてもお話がありました。「がん検診や健康診断に行くだけで安心してはいけません。少しでも異常があったら必ず医師などに相談してください。病気になって困るのは自分とそして家族です」と大西さんは参加者に訴えました。

最後に「禁煙」「肥満防止」「がん検診と健康診断を受けること」が特に大事、としめくくります。病気や自分の体質について「正しい知識」をもつことが健やかなセカンドライフには欠かせない、と認識させられる講演でした。

講演②息さわやかに健康ライフ
~お口のケアで口臭予防~

川口 陽子さん川口 陽子さん
東京医科歯科大学大学院
健康推進歯学分野 教授

「口臭がものすごく強い人を、英語でDragon Breathといいます。ドラゴンのように口から炎を吐いて人を威圧するという表現はなかなかユニークですが……」と話し始めたのは、東京医科歯科大学の川口陽子さん。「口臭は難しい問題。例えば強い口臭の人がいても、その人が一人で無人島に住んでいれば、誰にも迷惑はかけません。他人の存在があって初めて困るのが口臭。社会生活の中で口臭があると恥ずかしくて人と楽しくコミュニケーションが取れなくなってしまいます」

川口さんによると口臭は3種類に分けられるそう。1つは誰にでも認められる「生理的な口臭」。これは朝が一番強いものの、食事や歯磨きをすることで解消されます。次に「においのある食品や嗜好品による口臭」。ニンニクやお酒、タバコなどがその原因。最後が「病気が原因となる口臭」。舌苔(ぜったい)の付着、歯周病、進行したむし歯のほか、薬の副作用で唾液の分泌量が少なくなるドライマウスなどもこれに含まれます。

「胃が悪いと口臭がする、とよく言いますが、胃の不調が原因の口臭は稀。口臭の9割が歯や口の中の病気が原因です」と川口さん。代表的な症例として、細菌の塊である舌苔が舌に付着して口臭が発生するケースを挙げました。舌苔は口臭の原因だけでなく、舌の表面にある味を感じるセンサーの味蕾(みらい)を覆い隠してしまい、食べ物の味をわかりにくくするなどの悪影響を及ぼす可能性もあります。

「舌は“口の中の手”とも呼ばれる大事な部分。歯が全部残っていても、がんで舌を切除してしまうと食事が上手にとれなくなってしまいます」と、舌が全身の健康に大きな役割を担っていることにも言及されました。

講演中には、口臭予防対策として、唾液の分泌を促す「舌の体操」も披露。ご参加のみなさんは実際に舌の体操を実践しその効果を確かめられていました。口の中は、簡単にセルフチェックとセルフケアができます。

口腔内が健康かつ清潔であれば、円滑なコミュニケーションがかない、楽しいセカンドライフにつながると実感できる講演でした。

プレゼンテーション

あなたに合うヨーグルトの選び方

益田 多美さん益田 多美さん
森永乳業 マーケティング統括部 DYマーケティンググループ

森永乳業マーケティング統括部から「ヨーグルトの選び方」についてプレゼンテーションが行われました。

何を食べたらいいか迷ってしまうほどたくさんの種類があるヨーグルトは、機能別に「体調管理系」、「腸内フローラ系」、「生活習慣系」の3種類に分けることができます。中でも最近、注目されているのが生活習慣系ヨーグルト。高めの血圧を下げるトリペプチドMKPや、食後の血糖値の上昇・食後の中性脂肪の上昇を穏やかにする難消化性デキストリンが入った「トリプルヨーグルト」が発売されています。ひと口にヨーグルトといっても、その味わいと効果は千差万別。自分に合ったヨーグルトを毎日食べて、いきいきと健康な生活を送ってみませんか?

< 協賛 >

  • 森永乳業
  • S&B
  • キッコーマン
  • 株式会社サンギ
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