NIKKEI プラス1倶楽部
小物ひとつでイメージチェンジ 季節を楽しむファッション術 小物ひとつでイメージチェンジ 季節を楽しむファッション術

おしゃれ小物

つば広タイプの帽子で大人のエレガントを演出

アウターの出番が減り、ブラウスやTシャツだけで外出する機会が増える季節。「ちょっと手抜きじゃない?」と思わせないために、活躍するのが帽子です。今回は、ファッションジャーナリストの宮田理江さんが、大人の女性にフィットする帽子選びを伝授してくれました。「帽子はおしゃれ上級者っぽくて苦手」と思っている方、そんなことはありません。手軽な帽子に、ぜひ挑戦してみてはいかがですか。

イチオシは、つば広タイプの「女優帽」
大人の女性は帽子でスタイルも表情も美しく!

つば広タイプで大人のエレガントを演出

※記事の最後には、素敵な読者プレゼントのお知らせがあります。

帽子はたくさんの種類があり、ファッションアイテムの中でも主張が強いものの一つ。視線を自然と上に引き寄せるため、スタイルアップにも効果抜群です。また、帽子で立体感を出すことで顔の表情もきれいに見せてくれます。

暑い日も増えてくるこの時期、ジーンズ×白シャツだけだと手抜きファッションに見えがちですが、さりげなく帽子をかぶれば、グンとおしゃれ感が増すこと間違いなし。「難しそう」と敬遠している人も多いかもしれませんが、ご心配なく。まずは、大人の女性が日常で使いやすく、かぶるだけで、こなれ感が出る帽子をご紹介しましょう。

1)女優帽

大人の女性に一番のおすすめは、「女優帽」と呼ばれるつば広タイプです。ブリム(つば)が幅広く、シルエットが柔らかいのが特徴で、まさにハリウッド女優がリゾート地でかぶっているようなクラシカルなイメージ。カジュアルな服装に合わせるだけで、エレガントで落ち着いた雰囲気を印象付けやすいのが長所です。

このタイプは、長いつばのおかげで小顔効果も抜群。少し顔が隠れることでミステリアスなムードを演出することもできるので、少し雰囲気を変えたい時に使うのも良いでしょう。

夏場に向けては、この変形のストローハット(麦わら帽子)をよく見かけますが、"ザ・麦わら帽"というものだと子どもっぽくなりがちなので、上質のラフィア素材*で編んだ大人っぽいモデルを選ぶのがポイントです。
*ラフィア椰子の葉を加工した柔らかい素材

1)女優帽

2)中折れ帽

クラウン(頭頂部)の中央がへこんだ形が特徴で、ソフト帽とも呼ばれます。形としてはマニッシュなイメージですが、クラウンの周りにリボンが巻かれていることが多く、エレガントな印象にも見せてくれます。

デニムやカジュアルなスカートなど、意外とオールマイティに合わせやすいのがこのタイプ。てっぺんがへこんでいない、平らな形のカンカン帽タイプは、夏場におすすめです。かさばって見えにくいため、「頭のボリュームが気になる」という人にも試しやすいタイプです。

2)中折れ帽

3)ハンチング、キャスケット

丸っこい形に短いひさしがついたハンチングやキャスケットも、誰にでも似合いやすくバランスが取りやすいため、トライしやすい帽子です。ベレー帽だと、子どもっぽくなって躊躇してしまうという人は、ハンチングやキャスケットを前後逆にかぶるとこなれ感が出ます。

また、中折れ帽やハンチング、キャスケットはオールシーズンで使いやすい帽子なので、夏場に向けても一つは持っておきたいアイテム。暑い時期は、熱がこもりにくい白系を選ぶと、爽やかなイメージになります。ラフィアやパナマ草など、エアリーで軽やかな素材感がこれからの季節にはぴったりです。

3)ハンチング、キャスケット

かぶる目的を決め、服装に合わせるのがポイント!

帽子を選ぶときは、「かぶる目的」をはっきり決めてから購入すると失敗が少なくなります。「顔を小さく見せたい」、「大人っぽいイメージにしたい」というように、具体的なイメージを持つことがポイントです。

また、買った帽子を実際にかぶる段階になって、「何だかイメージが違う」と感じたことがある人も多いはず。購入するときは、帽子を合わせる予定の服装でショップに行きましょう。

夏場に向けて、いろいろな帽子が出てくるこの季節。初心者の人は、まずはトレンド感のあるお手頃価格のアイテムから試してみて、自分に合う形を極めていくのもいいでしょう。

自分らしい、帽子のおしゃれに挑戦してみてくださいね。
次回のテーマは、こなれ感がアップする「サングラス」選びです。

宮田理江(みやた・りえ)

宮田理江(みやた・りえ)

ファッションジャーナリスト、ファッションディレクター。

多彩なメディアでランウェイリポートからトレンド情報、スタイリング指南などを発信。バイヤー、プレスなど業界経験を生かした、「買う側・着る側の気持ち」に目配りした解説が好評。自らのテレビ通版ブランドもプロデュース。セミナーやイベント出演も多い。 著書に「おしゃれの近道」「もっとおしゃれの近道」(ともに、学研パブリッシング)がある。

プラス1倶楽部とは

日々の暮らしをより一層豊かにするお手伝い。
「NIKKEIプラス1」の新聞紙面とも連動し、毎日の生活を
「元気に・楽しく・美しく」過ごすために役立つ情報を、定期的にお届けします。

 

入会をご希望の方はこちらへ

FEATURE COLUMN

最新おすすめ記事