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特集:オンライン試飲会レポート

本格焼酎・泡盛は、知れば知るほど奥深い

2020/10/31

11月1日は「本格焼酎・泡盛の日」。そこで本格焼酎・泡盛ファンの読者モニターの皆さまと、蔵元・飲食店をオンラインでつないだ試飲会を開催しました。「家飲み」「外飲み」をテーマに据え、本格焼酎・泡盛の魅力を語り合った模様をダイジェストでお届けします。

オンライン試飲会 ①テーマ「家飲み」

[蔵元]

繊月酒造
堤 純子さん

「家飲み」を楽しくするちょっとした工夫と想像力

「家飲み」を楽しくするちょっとした工夫と想像力

堤さん 今回は泡盛と麦・芋・米の本格焼酎を皆さんにお届けしました。本格焼酎は添加物を入れません。米焼酎なら米と水だけで造り、お米は食べてもおいしい食用米を惜しみなく使います。試飲用の米焼酎は熊本県人吉市を流れる川辺川の水と、その水で育てたヒノヒカリで造った当蔵の『川辺』です。川辺川は全国水質ランキングで14年間連続1位のきれいな水が自慢なんです。

Mさん 『川辺』のお話を聞いて、熊本の美しい自然を思い出しました。この焼酎は温めて飲んだら、ストレートよりも原料の香りを強く感じる気がします。

堤さん 本格焼酎は温めることで香りと甘みが引き立ちます。地域に伝わる酒器に直燗じきかんできる種類もあるので、それを使えば手軽に焼酎を温められます。地域の文化にも親しめるので「家飲み」を楽しくするツールにいかがですか? アルコール分が飛ばないように沸騰させず、ぬる燗程度に温めてくださいね。
冷やして飲むなら、冷やしすぎには注意。銘柄にもよりますが、氷に焼酎を注ぐのではなく、焼酎に氷をひとつ落とすようにすると、香りがふわっと漂います。

Yさん 米焼酎も泡盛も原料は同じ米。でも味わいが違いますね。

堤さん 泡盛の原料はタイ米。泡盛はタイの王朝から伝わってきたと考えられています。また、長崎の壱岐島いきのしまで造られる麦の壱岐焼酎は、朝鮮半島から蒸留技術が入ったことが発端でどちらも15世紀、室町時代頃が起源。それが今日まで続いています。そんな悠久の歴史に思いを馳せながら飲むとより一層、味わい深く感じられるのではないでしょうか。

「家飲み」のおつまみは、手軽さとこだわりがキモ

生ハムのユッケとサバ缶の豆腐のせ

写真は皆さんに用意していただいたおつまみ。左はGさんの生ハムのユッケ。右はYさんのサバ缶のアレンジ料理。

Gさん オンライン飲み会には手作りおつまみを用意します。今日は、インスタで見た生ハムのユッケです。

Sさん わたしはシメジのマリネとお刺身などを用意しました。

堤さん マリネの酸味は麦焼酎に、刺身のような素材を生かした料理は米焼酎に合いますね。わたしは九州の名産品、明太子のタレにタコを漬けた一品のお取り寄せを。

Yさん こだわって取り寄せた食材でおつまみを作るのも「家飲み」ならでは。こだわりのサバ缶と再仕込みしょうゆを豆腐などに載せると、絶品のおつまみになります。

Mさん わたしは夕飯の残りのおでんをおつまみに。自由で気楽なのが「家飲み」の良いところかな。

Yさん お財布に優しい焼酎の価格は「家飲み」にぴったり。

Mさん 糖質ゼロで体にもいいし、翌日にも残らない気がします。

堤さん 糖分がないのに、原料の甘みも感じませんか。これこそ繊細な作業と技術の積み重ねです。

誇るべき日本の伝統酒は世界から注目されている

Gさん 本格焼酎が世界のコンペで金賞を受賞したとか。焼酎は日本以外でも造られているのですか。

堤さん アメリカやアジアで焼酎を造り始めています。ただ、水質の違いから、日本のような本格焼酎造りはなかなか難しいようなんです。焼酎造りは、美しい自然が育んだ日本の文化。各地の特色と歴史を織り込みながら、今に繋がっています。

Sさん 海外でも造られているとは驚きです!

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オンライン試飲会 ②テーマ「外飲み」

  • [蔵元]

    小牧醸造
    小牧 伊勢吉さん(左)

  • 鹿児島郷土料理居酒屋

    本家かのや
    店長 杉本 漣さん(右)

今回は「本家かのや」(東京都渋谷区)と読者モニターの方々をオンラインでつなぎ試飲会を行いました。

お店に行くからこそご当地の味とお酒が楽しめる

小牧さん お届けした芋焼酎は当蔵の『一尚いっしょうシルバー』です。緑の山々に囲まれた、鹿児島県薩摩郡さつま町に蔵があり、裏手には川内川が流れています。

杉本さん 当店も鹿児島県がテーマ。鹿屋市の魅力を伝えるために、芋焼酎とそれに合う鹿児島料理を提供しています。

Jさん 新しい味に出会えるのはお店で飲んだ時。たくさんの種類のお酒が楽しめ、店員さんにいろいろ教えてもらえる。「外飲み」はそこに価値がありますよね。

杉本さん お客さまに焼酎の魅力を伝える最前線に居るので、蔵元に出掛け、芋を洗っているところや、貯蔵しているところから見せていただき勉強しています。厳選素材で、あれだけの手間暇をかけて造られているのに、リーズナブルなお酒だなと思っています。

Fさん みんなで集まって飲むのは格別の楽しさがありますよね。わたしも、毎年恒例で必ず仲間と「ここで集まる」と決めている沖縄料理店があります。会話も弾んで、泡盛も飲み過ぎてしまうほど(笑)。

焼酎が「臭い」は時代錯誤 技術の進化と変わらない伝統

小牧酒造の仕込みの様子

小牧酒造の仕込みの様子もご紹介。写真は、蒸した芋を粉砕しながら、米こうじと混ぜているところ。

小牧さん 酒造りには、でん粉を糖に変えるこうじ菌と、糖をアルコールに変える酵母菌が必要。蔵元で最も大事なのが、この2つの菌を育てること。昔は技術の都合上、こうじ菌が米にしか付けられなかったので、芋焼酎でも麦焼酎でも、歴史ある銘柄を造る蔵では、まずは米こうじを造るところからから始めます。

Jさん 「日本酒は進化している」とよく耳にしますが、本格焼酎にも進化している点はありますか。

小牧さん 昭和の時代には「芋焼酎は臭くて飲めない」とすら言われていましたが、今は逆に「臭い芋焼酎」を造ることができません。新鮮な原料を手早く加工できるようになり、蒸留技術も上がったからです。技術の向上はどこの蔵元でも同じなのに、味わいが一辺倒ではない。蔵ごとの伝統的な技術や、酒造りの思想が反映されて、個性が生まれます。

Nさん 甘い香りの焼酎が好きです。本格焼酎の味わいの差を消費者が見分けるコツはありますか?

小牧さん 実はそれが今、私たちの課題なんです。芋焼酎を例にすると、風味の違いなどを出す「香味成分」は、全体のわずか0.02%しか入っておらず、それ以外は水とアルコールだけ。0.02%というごくわずかな差を、蔵元同士はアスリートのように競い合っています。
確かに風味は違うのに、その繊細な違いを分かりやすく消費者に伝える共通の指標が必要かなと。

杉本さん お店でなら、お客さまが飲んでいる銘柄などからお好みに合うものをご提案できますよ。

小牧さん 飲食店でプロの力を借りるのが、早いかもしれません。

世界でブレイク目前!? アレンジも豊富な万能選手

Aさん 海外ではSAKE=日本酒のイメージが強く、本格焼酎・泡盛ファンとしては悔しい限りだなと思っています。

小牧さん 確かに……。ここ2、3年は業界全体で世界での認知度向上に取り組んでいますし、世界のプロからも注目され始めてはいます。

Aさん メキシコシティのレストランで、焼酎の炭酸割にライムを絞って飲んだら、ドライな気候にピッタリで最高でした! 焼酎はストレートでもおいしいけれど、アレンジも豊富。どんな料理にも合うから世界で人気が出そう。

Fさん コーヒーに黒糖と本格焼酎を加えて飲んだらすごくおいしくて、夫婦でハマっています。アレンジの幅はまだまだありそう。

杉本さん 難しいルールはなく自由に楽しめるのが、本格焼酎・泡盛の魅力ですよね。

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