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特集:大人のための性教育

生涯リスキリング!「包括的性知識」を身に付けよう

2023/04/20

 【50代~60代編】
お互いの気持ちを尊重 パートナーシップ楽しんで 

今井伸先生

聖隷浜松病院
リプロダクションセンター長
総合性治療科部長

Q更年期障害ってなんでなるの?男性でもおきる?

今井:女性の場合、閉経の前後くらいで女性ホルモンの分泌が一気に減り、ホルモンバランスが崩れることで、様々な不調を感じることがあります。いわゆる更年期障害といわれるもので、発汗、ほてり、疲れやすい、イライラ、不安、うつ、不眠などに悩まされる女性が多いですね。

一方、男性も主に加齢による男性ホルモンの減少で、更年期障害に悩まされることがあります。女性同様の症状や勃起不全(ED)、性欲低下を訴える人も多いですね。男性の場合は緩やかに男性ホルモンが減る人が多いですが、中には大きな仕事のストレスや、過酷な運動などで急激に男性ホルモンが下がったりすることがあり、更年期症状を急に発症することもあります。メンズヘルス外来や泌尿器科で相談してみましょう。

加齢と性ホルモン分泌の変化
Q尿の出方に悩んでいます。加齢なら仕方がないの?

今井:年を重ねるにつれ排尿障害で泌尿器科にかかる方は多いですね。女性の場合は、出産経験がある方を中心に尿漏れに悩む方が多いです。軽い尿漏れであれば、骨盤底筋を鍛える体操が有効です。肛門をキュッと締めるイメージの運動を繰り返すだけですが効果が期待できます。男性の場合は尿が出にくい、切れが悪いなど、前立腺肥大による排尿障害が多くなります。肥大した前立腺による尿道への圧迫を緩める薬物治療が効果的です。

Q60代、70代になっても性的なことに興味があるのは変なの?

今井:老境に入ってもなお性に興味を持つことははしたないとか、禁欲的に生きるべきという固定概念にとらわれている人も多いと思います。しかし、自分の性欲を満たして健康に生きることはすべての人に与えられた一つの権利であり、それを行使することは何らとがめられることではありません。むしろ、健康である証しでもあり、性への関心を追求して生きることは素晴らしいことだと思います。

いくつになっても性をタブー視せず、セックスの勉強をしようということも大事な「大人の性教育」です。特に男女のホルモンの変化や性的満足の違いなどを知った上で、お互いにハッピーな性生活を探求し続けていきたいですね。

Qセックスしたいと思うけど、できるかどうか不安です。

今井:男性の場合はEDに悩まれる方が多いですね。EDの原因には血管や神経に問題がある場合やホルモンの影響、精神的な問題があったりします。血管性のEDの場合は、動脈硬化が進んでいる可能性もあるので注意が必要です。また、勃起せずにうまくいかなかったことがあると、次もまたできないのではと不安になり、ますます勃起しにくくなることもあります。挿入することだけにこだわらず、スキンシップを楽しむと考えてみてはどうでしょう。日本性科学会の調査などでも、接触はしたいけれど挿入まではしたくないという意見が中高年女性には多く見られました。やはり挿入したいと望む方はED 治療薬などを使われるといいでしょう。

女性の場合は腟の分泌液が減り性交痛を感じる方も多くなってきます。不安がある場合は、潤滑剤などをうまく使ってみてはどうでしょう。セックスの悩みについては、女性の場合は産婦人科で相談される方が多いと思います。男性には泌尿器科の他、日本性機能学会所属の専門医、日本性科学会認定のセックスカウンセラー・セラピストなどがいる病院もお勧めです。

Qセックスしたくないのに、パートナーから求められたらどうしたらいい?

今井:女性は閉経などをきっかけに、男性より早く性欲が減退することが多いため、このようなことが起こりやすくなります。性欲の強さや性的活動性は本当に個人差が大きいため、周りの人と比べることは良くありません。自分がどうしたいか、相手がどうしたいかが大事であり、自分たちの価値観で決めるべきです。パートナー同士で、性に対する関心などを包み隠さず話したほうがいいですね。そうしたことをせずに、自分だけ勝手に先走ったりしてトラブルになるわけです。お互いを思いやり、どうすべきか決めましょう。

知ることは、自分を守ること。
WEBサイト「女性のための健康ラボMint+

女性のカラダの悩みは、ひとりで抱えられがちです。
まわりには言いづらい悩み、もやもやとした不調、言葉では表せない不安。「女性のための健康ラボMint+」は、毎日を前向きに過ごし、健やかな人生を歩むための女性の健康に関する正しい情報を発信しています。

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体と毛を学ぶWEBサイト「じぶんからだガイド」

シック・ジャパンは、”自分らしさ” や”体毛の多様性”とは何かを考えながら、体毛についての正しい知識やケアの方法を学ぶ若年層向けプロジェクト「MY FIRST SHAVE」の一環として、からだと心の変化や体毛についてWEBサイト「じぶんからだガイド」を公開しています。本サイトは性の初等教育にも取り組む高橋幸子医師が監修。
多様な自己表現の一つとして、体毛のあり方を自分で選択し、正しい方法で体毛のケアを楽しむきっかけにしてほしいと考えています。

シック・ジャパン
〒141-8671
東京都品川区上大崎2-24-9 アイケイビル
お客様相談室 TEL:03-5487-6801
https://schick.jp/pages/my_first_shave

ヒゲ初心者お悩み解決
WEBサイト「ヒゲソリノート」

シック・ジャパンは、中高生がヒゲや体毛に関する理解を深めるプロジェクト「MY FIRST SHAVE」を推進しています。取り組みの一環として、ヒゲ初心者の悩みを解決するWEBサイト「ヒゲソリノート」を公開。図説やHow-To動画を交えたQ&A方式でヒゲに関する悩みや疑問を解決してくれます。
一般の方からの質問も募集し、初心者でも安心して自分らしいシェービングが楽しめるようサポートを充実させています。

シック・ジャパン
〒141-8671
東京都品川区上大崎2-24-9 アイケイビル
お客様相談室 TEL:03-5487-6801
https://schick.jp/pages/higesori-note

―生理痛と正しく向き合える社会へ―
みんなの生理痛プロジェクト

第一三共ヘルスケアの解熱鎮痛薬ブランド「ロキソニン」は生理痛のメカニズムに着目した新製品発売日である3月8日に「みんなの生理痛プロジェクト」を始動しました。
生理痛に悩む方が自分に合った対処法を選択できること、社会全体で生理痛の理解が深まることを目指し、プロジェクトサイトでは鎮痛薬の適正使用や婦人科受診に関する情報などを掲載。今後も継続して多様なコンテンツを拡充していきます。

第一三共ヘルスケア
お客様相談室 TEL:0120-337-336
受付時間:9:00 ~ 17:00(土、日、祝日、当社休日を除く)
※ロキソニンSプレミアムファイン 第1類医薬品 生理痛・頭痛
プロジェクトサイトはこちら
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/special/project/

性感染症
早めの検査・受診が大切です!

クラミジア・梅毒・淋病(りんびょう)は、細菌によって引き起こされる性感染症です。
治療には抗生物質(抗菌薬)が使用されますが、最近は、耐性菌と呼ばれる抗菌薬の効きにくい細菌が増えています。性感染症を放置すると、重大な合併症や長期にわたる健康上の問題を生じる可能性、感染の拡大・まん延につながる可能性があります。少しでも異常を感じることがあれば、すぐに受診し、必要な治療を受けましょう。

日本感染症医薬品協会
〒141-0021
東京都品川区上大崎2-20-8
TEL: 03-3491-0181
FAX: 03-3491-0179
https://www.antibiotics.or.jp/

わかもと製薬初のフェムテックブランド開始

わかもと製薬は、女性を「もっと自由に、もっと前向きに」、そんな思いでフェムケア商品を展開しています。
本当に必要な成分は何か、女性に喜ばれる成分は何か、など検討を重ね、乳酸菌UREX®と葉酸を配合したサプリメントを開発しました。デリケートな部位をケアするシートやソープでもセルフケアを応援します。一人でも多くの女性に、毎日明るく元気に過ごしてほしいと願っています。

わかもと製薬
【お客様相談室】
〒103-8330 東京都中央区日本橋本町2-2-2
TEL: 03-3279-1221
(土、日、祝日および当社指定定休日を除く)
https://www.wakamoto-pharm.co.jp/

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