NIKKEI プラス1倶楽部
小物ひとつでイメージチェンジ 季節を楽しむファッション術 小物ひとつでイメージチェンジ 季節を楽しむファッション術

おしゃれ小物

"ワザあり"のベルト使いで、スタイルアップを叶える

どちらかというと、きちんとしたイメージをつくるアイテムと思われがちなベルトですが、最近はウエストをきっちり締めるだけではなく、あえてベルトで抜け感を見せるファッションや、視覚効果で細く見せる"ワザあり"の使い方がトレンドになっています。ファッションジャーナリストの宮田理江さんに、スタイルアップや華やかさを演出するベルトの選び方、簡単なスタイリングのテクニックを教えてもらいました。

細身シルエットをつくるベルトは
アクセサリー感覚で使おう!

異素材ミックス、アレンジで大人感アップ!あえて

メリハリのあるファッションスタイルに欠かせないアイテムのベルト。フェミニン、華やかさ、メリハリボディなど、見た目のインパクトを重視するトレンドが続く中で、ベルトにも「主張」を求める傾向が強くなっています。

例えば、大きなバックルでアクセントをつけたもの、幅広のベルト、布ベルトなど。また、スーパーロングのベルトの端をわざと余らせ、体に沿うように長く垂らすアレンジは、多くのブランドから提案されている注目のスタイルです。ブランドロゴの大きなバックルもアイキャッチャーになります。

これまで、「かっちりとウエストを締める」イメージの強かったベルトを、アクセサリーのような感覚で無造作に遊ばせることで、縦落ち感を引き出し、細見え効果が高くなると同時に、肩の力が抜けた"エフォートレス"な魅力が生まれます。

ベルトって、たくさん持っていても「いつも無難な使い方になってしまう」という人は多いのではないでしょうか。大人の女性におすすめのベルト選びやアレンジのコツをご紹介します。

●Point 1 素材はレザー・ダーク系をベースに

ベルトを単品で購入するなら、おすすめの素材はレザー。色はダーク系を基本にするのがよいでしょう。これをベースに、チェーンやメタル、PVC(ポリ塩化ビニル)などの異素材ベルトを重ねづけするスタイリングもトレンド感が出ます。

最近、ワンピースやパンツに共布ベルトが付いたタイプが増えています。そういった共布ベルトの場合は、前で結んで、結び目自体をアクセサリー風に見せる演出もできますし、結ばずに遊ばせたり、ゆるく結んで垂らしたり、といったアレンジで動きを加えると、大人のゆるっとした余裕を感じさせるスタイリングができます。

●Point 2 「ウエストマーク」はジャストウエストにあらず!

ベルトを購入する時に、重視したいのが「ウエストマーク」に役立つかどうか。ベルトを巻くことによって、ウエストの位置をしっかりと主張し、細見え効果をアピールする使い方です。

ベルトは、きちんとベルト通しにくぐらせたり、本来のジャストウエストに巻く必要はありません。"細さ"を強調するため、都合の良い位置に巻いてもかまいません。むしろ、ジャストウエストではなく、胃の辺りに近い、少し高めの位置にベルトを巻くと、お腹周りも気にならず、脚長効果も出てスッキリと見えます。その効果をさらに発揮させるためには、いくらか目に留まりやすいデザインを選ぶとよいでしょう。

●Point 3 スーパーロングでちょっと冒険

無難なベルトばかりではなく、ときには少し冒険するつもりで選んでみるのもいいでしょう。ベーシックなデザインのベルトは、すでにいくつか持っている方も多いので、次に買うべきなのはファッションの表情を変えてくれる"ゲームチェンジャー"的なタイプ。

中でも、トレンドにマッチしているのは先ほどもお話しした「スーパーロング」のタイプです。ウエストに巻いて余らせた端が、膝の辺りまで届くほどの長尺ベルトは、動きが出て縦長でほっそりとした印象をつくってくれます。

●Point 4 スタイルアップに効く"上からの"ウエストマーク

Point2でもお話ししたように、"少し高めの位置"でのウエストマークは、体型カバーには最も効果的。このポイントを応用して、ロングカーディガンやオーバーサイズのシャツ、ニットなどの上からベルトを巻いても、スレンダーな印象に見せることができます。「アウターの上から巻いているのに、こんなに細い!」という錯覚が生まれるからです。リアルなウエストの位置よりも高い位置に巻くことで、脚長効果もありスタイルアップできます。

また、スカーフをハイウエストでサッシュのように巻き、その上からベルトを巻くというテクニックもおすすめです。スカーフが膨らみを添える分、ウエストが目立ちにくくなるからです。大柄のスカーフを選べば、無地のボトムスに華やかな印象を与えてくれます。

いろいろなファッションで冒険したくなる季節。ベルトを使ったおしゃれで、ひと味違ったスタイリングを楽しんでください。

次回は、秋から冬に活躍するレギンスのコーディネートをご紹介します。

宮田理江(みやた・りえ)

宮田理江(みやた・りえ)

ファッションジャーナリスト、ファッションディレクター。

多彩なメディアでランウェイリポートからトレンド情報、スタイリング指南などを発信。バイヤー、プレスなど業界経験を生かした、「買う側・着る側の気持ち」に目配りした解説が好評。自らのテレビ通版ブランドもプロデュース。セミナーやイベント出演も多い。著書に「おしゃれの近道」「もっとおしゃれの近道」(ともに、学研パブリッシング)がある。

読者プレゼント

ベルト

イタリアのフェラーラで誕生し、伝統的かつ洗練されたデザイン、確かなクラフツマンシップに裏打ちされたバッグ&レザーブランドのフェリージから、使うほどに艶の増すバケッタレザーを使用した、オーバル形のバックルが特徴的なベルトを1名様へプレゼントいたします。応募についての詳細は、こちらから。
【商品情報】カラー:ライトブラウン、素材:バケッタレザー/シュリンク、サイズ:ベルト幅 2cm
ベルトサイズ:85cm

プラス1倶楽部とは

日々の暮らしをより一層豊かにするお手伝い。
「NIKKEIプラス1」の新聞紙面とも連動し、毎日の生活を
「元気に・楽しく・美しく」過ごすために役立つ情報を、定期的にお届けします。

 

入会をご希望の方はこちらへ

FEATURE COLUMN

最新おすすめ記事